カビ取り剤の安全な使い方を解説!スプレーとジェルの違いは何?

お風呂場のタイルやパッキン、窓ガラスのコーキングなどにできる黒カビ
特に梅雨時や結露しやすい冬なんかはカビが生えやすいので要注意ですよね。

できてしまった黒カビを掃除する時に必要な物といえば、塩素系漂白剤。
カビキラー、カビハイターなどがメジャーな商品でしょうか。
そのパッケージに必ず書いてある「まぜるな危険」

何がどう危険なの?
危険な洗剤だからと、使うのをためらっている人もいるのではないでしょうか?
危険だけど、使うべき理由がちゃんとあります。

適当な理解はしていましたが、改めて理解しようと正確な情報を探していたら、NPO法人カビ相談センターが発行している「カビのおはなし」という小冊子に出会いました。この冊子のおけげでスッキリと理解できました。

カビのおはなし
NPO法人カビ相談センター発行


そんなわけで本記事は「安全なカビ取り剤の使い方や選び方」を解説していきます!

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まずは敵を知る!カビについて少しお勉強。

「カビ」って何?カビを正しく知ろう!

まずは敵を知ることから始めましょう。

カビはもともと土の中にいます。そして、土の表面から風に乗って色々なところへ飛んでいきます。
小さくて見えていませんが、空気中には1㎥あたり100~500個のカビの胞子が飛んでいるそうです。

ぎょえ・・・

このように人間とカビはいつも一緒に生活しているのです。
しかし、カビが生えていると場所と生えていない場所があるのはなぜでしょうか?

その答えは下に書いた4つの条件にあります。そして、その条件の内容によって生えやすさが決まります。

● 温度 ‐ 4℃~30℃ (20℃~30℃が最も生えやすい)
● 湿度 ‐ 60%以上  (高いほど生えやすい)
● 酸素
● 栄養 ‐ カビのエサになる、石鹸カス、髪の毛、ホコリなど

カビを防ぐ基本対策とは?

先程解説しましたカビが発生してしまう4つの条件(温度、湿度、酸素、栄養)。
湿度が60%以下でもカビが発生してしまうのは、カビが利用する水分は室内の水蒸気ではなく、物の表面の水分だから状況によっては発生してしまいます。
カビの種類によって条件は変わりますが一般的には、この4つの条件を揃えないことが予防になります。

温度、酸素は私たちが生活している中では無くすことができないので、
基本対策のターゲットとなるのは「湿度、栄養」ですね。

つまり、除湿や換気、そして掃除です。

カビが生えた時の掃除方法

それでも、生えてしまうのが、カビ。
だって、常に空気中にいますから。

カビは浴室などでよく見かける黒カビをはじめとして、カワキタコウジカビ(畳やカーペットなど)、アオカビ(食べ物など)など様々な種類があります。
そして、その種類や発生した箇所によって掃除方法が異なってきます。
詳しくは別の記事を参考にしていただき、ここでは簡単に4つの方法をご紹介します。

● 次亜塩素酸ナトリウム ‐ 100~200ppmの濃度
● エタノール ‐ 70%以上のもの
● 熱 ‐ 熱湯やスチームアイロン
● 紫外線 ‐ 日干し

カビ掃除は大きく2つの目的に分かれます。

殺菌と漂白

次亜塩素酸ナトリウムは漂白作用もあるため、黒カビなどでついてしまった色素も除去することができます。
この記事でご紹介するカビ取り剤に含まれているのが、この次亜塩素酸ナトリウムです。

次にそのカビ取り剤の安全な使い方を解説します。

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カビ取り剤の安全な使い方

① 酸性の物と混ぜない!必ず単独で使用する。
② 換気を十分にして、マスクを着用する。
③ 直接皮膚に触れないように手袋を着用する。
④ 目に入らないようにメガネやゴーグルを着用し、スプレーは顔より下で使用する。
⑤ 子供の手の届かない場所に保管する。
⑥ 金属腐食作用があるので金属部分に使用した後はしっかり水で流す、または拭き取る。

カビ取り剤のパッケージに必ず書いてある「まぜるな危険」。
この正体は①の酸性の物と混ぜないでくれ!ということです。

アルカリ性である次亜塩素酸ナトリウムと酸性の物を混ぜると有毒ガスが発生して大変危険です。

具体的に掃除の場面で登場する酸性の物といえば、クエン酸、酢、酸性タイプの洗剤などでしょうか。
もし、これらを使用した後にカビ取り剤を使用するのであれば十分に水で流したあとに使用してください。
個人的にオススメする方法は弱酸性洗剤で掃除をした後に入浴をして、乾いた翌日にカビ取り剤を使う方法です。
これなら、十分に弱酸性洗剤がすすげていて、安心して作業ができます。

スプレーとジェルはどちらを買えばいい?

カビ取り剤にはスプレータイプとジェルタイプの物があります。
使う目的(殺菌と漂白)は同じですが、それぞれに特徴があり、使う場所によって選ぶのが良いと思います。

スプレー
特徴
・広い範囲の作業が早い
・ジェルより安い

オススメの使用場所
・床や排水溝など比較的平らな場所
・表面のカビ

ジェル
特徴
・垂れにくいので壁などに使える
・ピンポイントで使える

オススメの使用場所
・壁タイルの間、ドアなどの垂直面
・パッキンやコーキングなどしつこいカビ

表面のカビはスプレーで、根深いカビにはジェルで対応

カビがツルツルした表面に付着しているだけか、パッキンのように素材の中まで拡がってしまっているのかを判断します。どちらの場合も殺菌は可能ですが、漂白においては差がでてきます。
黒カビの黒い色素を漂白しようと思うと、洗剤を長い時間カビに接触しておくことがポイントになります。そうなると、垂れずに留まるジェルタイプが活躍します。
浴室は水が流れやすいように傾斜がついていますのでスプレーよりジェルですね。

コスパはスプレーの勝ち

徹底的にスプレーとジェルの値段比較を行った記事があります。
結果は1㎡あたりスプレーが9.6円、ジェルが2900円と約302倍もの差がつきました。

カビはいくらキチンと予防していても繰り返してしまうものだと考えいます。
そうなるとこの値段の差はとても大きいものになってきますよね。

同じ目的で使用する物だからこそ、使い分けしていきたいですね!

まとめ

本記事ではカビ取り剤の安全な使い方や選び方を中心に説明しました。
パッケージに「危険」の文字が書いてある為に、使うのをためらっている方や、
カビ取り剤を購入するのに迷っている方の手助けになれば幸いです。

それでは、また!

本記事のまとめ
  • カビについて
  • カビ掃除について
  • カビ取り剤の安全な使い方、使用目的について
  • カビ取り剤の選び方

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